40代を過ぎてから、鏡を見るのが怖くなった。
頬のハリは薄れ、目元には笑っていないときでも消えないシワが残る。
「写真を撮ろう」と友人に言われても、つい断ってしまうのは、昔の自分と比べて自信をなくしていたからだった。
恋愛のことなんて、ずっと前に置いてきたはず。
そう思っていたけれど、ある出来事をきっかけに、私は自分の心ともう一度向き合うことになった。
目次
人前に出るのがイヤになった日々
数年前までは、友達とランチに出かけるのが楽しみだった。
でも、40代後半に差し掛かる頃から、肌のたるみが気になるようになり、写真を撮られるとどうしても老け顔に見えてしまう。
「なんだか、最近元気ないね」
そう言われることが増えたのは、外見だけじゃなく、心まで老け込んでいたからだと思う。
気づけば、出会いの場に行くこともなくなり、恋をする自分なんて想像もできなくなっていた。
思いがけないきっかけ ― 優しい言葉
そんなとき、仕事の関係で知り合った年下の男性に、何気なくこう言われた。
「○○さんの笑った顔、すごく素敵ですよね」
一瞬、耳を疑った。
だって、最近の私は「笑ったらシワが目立つ」と思って、心から笑うことすら避けていたのだから。
その言葉は、忘れていた心のスイッチを押すように響いた。
「私だって、まだ誰かに女性として見てもらえるんだ」と思った瞬間、胸の奥に温かい気持ちが広がった。

シワ・たるみ対策は「自分のため」でもあり「恋のため」
その日から私は、少しずつ自分の美容に向き合うようになった。
スキンケアを丁寧にしたり、表情筋を意識してマッサージを取り入れたり。
最初は「恋のため」というよりも、自分を取り戻すためだった。
けれど、気づけば「また恋をしてみたい」という気持ちが、美容へのモチベーションになっていた。
恋をすると、自然と表情も柔らかくなる。
そして不思議なことに、心が前向きになると、肌の調子まで良くなっていった。
「まだ遅くない」と思える瞬間
同年代の友人たちは、口をそろえて「もう恋なんて関係ない」と言う。
でも、私はそうは思わない。
シワやたるみがあるからこそ、若いころにはなかった落ち着きや優しさが生まれる。
そして、年齢を重ねた今だからこそ惹かれる恋があるのではないだろうか。
「きれいでいたい」と思う気持ちは、いくつになっても女性の原動力になる。
それは見栄や虚勢ではなく、自分の人生を楽しむための選択だと思う。
美容と恋愛はつながっている
美容は自己満足でいい。
でも、恋を意識すると「誰かに見てもらう」という気持ちがプラスされ、努力が続けやすくなる。
シワやたるみを完全になくすことはできない。
けれど、スキンケアや表情筋トレーニング、そして心の持ち方で、印象は大きく変えられる。
「恋をしている女性はきれい」
昔からよく言われる言葉だけど、実際に恋を意識すると、肌のハリや表情が変わるのを自分でも感じる。
恋をすることで、もっと自分を好きになれる
私はもう恋なんてしないと思っていた。
でも、ほんの一言で心が動き、そこから毎日が少しずつ変わっていった。
鏡の中の自分に笑いかけられるようになったとき、私はやっとわかった。
「恋をすること」と「自分を大切にすること」は同じ意味なのかもしれないと。
シワもたるみも、年齢を重ねた証。
それを隠すのではなく、前向きにケアしながら輝いていきたい。
まとめ―40代からの恋と美容の関係
・シワやたるみは誰にでも訪れる
・でも、それをきっかけに自分を諦める必要はない
・美容に向き合うことで心が前向きになり、恋を意識するようになる
・恋をすることで、さらに自分を磨きたくなる
恋と美容は、まるで両輪のように支え合っている。
いくつになっても恋をしていい。
そして、恋をすることで、あなたはもっと美しくなれる。